いつまでも輝いて、アルタイルとベガ

お久しぶりです。

1ヶ月間、ろくにTwitterにも現れず、うんともすんとも言わず、何をしていたの?オタ卒?担降り?と様々な憶測が、まあ飛び交っていなかったとは思いますが、とにもかくにも、生きております。なつです。
仲良くしていただいた方には、ご心配をおかけしてしまいましたことをこの場でお詫びしたいと思います。私は元気です。
 
1ヶ月間、何をしていたのかというと、リンカーンの運動会スペシャルを1人で熱くなって応援したり、LINEポコポコの占いが3日連続で凶だったり、左足の靴擦れがひどかったり、それなりの日々を過ごしておりました。仕事がめちゃくちゃ忙しかったのが不幸中の幸いで、おかげで余計なことを考えずに済みました。

なぜ1ヶ月間、口を閉ざしたままだったのか、簡単にいうと、何を言えばいいのかわからなかったからです。
もちろん大きなショックを受けましたし、悲しい気持ちは尽きないのですが、ただただ、何を言ったらいいのか、言葉が見つからなかったのが正直なところです。何を言っても相応しくない気がして、書いては消してを繰り返していました。あの時は多分、情緒不安定だったんだと思います。
 
でも、そろそろ自分の気持ちと向き合いたいなと思いまして、正直に、あの日思ったこと、あの日から考えていることをつらつらと書いて見たいと思います。
ご留意いただきたいのが、これから書くことは本当に言いたいことを言っているだけなので、一部の方は不快に思うかもしれません。綺麗な言葉でまとめることはできないので、読みづらい文章になってしまうかと思います。お付き合いください。
(相当長いです。バイトや仕事の休憩中や寝る前には絶対見ないでください。貴重な時間が潰れます。) 
 
 
 
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10月9日。
 
朝目が覚めて、深夜にたまっていた友人たちからのLINEに一通り目を通した時は、やけに冷静でした。
 
すっと体温が下がったのを感じましたが、一言も発さず、黙々と準備をして、電車に乗って、なんで私は今日も仕事に行かなくてはならないんだろうと頭の片隅では考えながらも、そんな日に限ってぎゅぎゅっと詰まった重要なスケジュールを淡々とこなしていきました。
この時は、まだ信じていませんでした。何が起きたのかわからない、いわば放心状態で、無意識に自分の思考を停止していたんだと思います。でも、心はずっとざわざわとしていて、大事な提案も、重要な会議も、そつなくこなした自分がいたのに、全部虚しかったのを覚えています。
 
その日はたまたま山本担の友人と会う約束をしていました。仕事を終えて、待ち合わせ場所で合流した彼女に咄嗟に言った「終わった」というひとことで、やっと現実がじわじわと這い上がってくるのを感じました。
 
終わったんです。何が始まって、何が終わったのかはよくわからないけれど。その日、私の中で何かが終わりました。自分がなのか、”MAD”がなのか、池田優のジャニーズ人生なのか。全部だったかもしれないし、そうじゃないかもしれないけれど、とにかくその時、ああ、終わったんだなと思いました。少なくとも、楽しい日々は、終わってしまいました。”MAD”2人の未来を夢見る時間は、終わってしまったんです。悲しいより、寂しいより、「終わった」という絶望が、まず最初にありました。
 
 
 
 
帰宅して、すぐにいつも仲良くしているひとたちに電話をしました。絶望、喪失感の次にやってきたとある感情がありました。真っ先に電話に出た渡辺担にぶつけた言葉が、その感情のリアルでした。
 

”池田くんのことは、なんで?っていう疑問しかない。まだ本当のことだと思えない。でも、一番どうしたらいいのかわからないことは、幸大くんのこと。残された幸大くんの未来が明るいものだとは思えない。例えばいろんなグループのファンから、来ないでほしいと思われることが本当に悲しくて、辛くて、もうほんっっとうに嫌で。そんな世界滅べばいいと思ってる。1人で頑張るとしても、これからの幸大くんのこと、前向きに応援できない。頑張ってって言えない。この環境も、この環境で頑張る幸大くんも見たくない。未来が明るいものだと思えない自分が嫌だ。もう、どうしたらいいんですかね?”

泣きそうだったので、なんて言ったかよく覚えていないけれど、言いたいことは大体こんな感じだったような気がします。
 
池田くんのことを朝聞いた時は、絶望しかなくって、自担の未来を心配する余裕なんてなかった。
でも、2人組のグループの1人がいなくなるということ。そこに必ずつきまとうのは、「残された方の未来」。

仕方のないことだけれど、幸大くんの今後を語る言葉はどこにいっても目に入ってきました。

今は池田くんが去った悲しさだけに向き合っていたいのに、幸大くんがどうなるのか、ここに入れたらいいんじゃないかという意見を目にする度、そんな話聞きたくないと思いました。でもそう思いながらも、どうしても考えてしまう自分もいました。
 
そして私の投げやりな感情に火をつけたのは、自分の応援しているグループに来てほしくないといった意見があったことでした。
 
しょうがないんです。今あるグループには今ある空気があるから。本人もファンも、そこに新しい風を吹かせることは、簡単に受け入れられないことだとわかっているんです。

それでも、大好きな人が少しでも拒否される世界がまるごと嫌でしょうがなかった。たとえごく一部の意見だとしても嫌だった。
そして、そんなことを考えれば考えるほど、まるで池田くんが辞めたことを責めているようで、この状況と自分に嫌悪感しか抱かなくなりました。
 
全部が気持ち悪かった。事務所の対応の理不尽さを嘆くツイートも、ジュニアってこういうものだからと開き直る意見も、明日は我が身だと自担に想いを馳せるつぶやきも、なんだかんだすぐに日常に戻るTLも、えび座に見学に行く林くんも、それをいじるA.B.C-Zも、全部全部嫌だった。毎日、ふざけんな!って怒っていました。

気分を悪くさせてしまったら申し訳ないのですが、誰も、何も悪くないってことは分かっているんです。しょうがないんです。わかってはいるんですけど、あの時は、全部消えてしまえと思っていました。本当に何もかも嫌だった。そんな心の狭い自分が一番嫌でした。
 
 
これが、私が池田くんがジャニーズ事務所を去ってしまったことに対して、口を閉ざした理由の1つです。
全てが嫌になりました。きっとあの時は何を言ってもひねくれた言葉しか出てこなかったと思う。論理的じゃない不平不満をひたすら愚痴って、池田くんのことへの悲しさに向き合えずに終わっていたと思います。
 
 
 
 
もう1つの理由は、池田くんと池田担の方への申し訳なさでした。
私は、何もいう資格がないからです。
 
正直に言います。私は、現場で池田くんの顔をきちんと見たことがありません。
 
池田くんのパフォーマンス、アクロバット、表情やファンサービス、ダンスを、ほとんどしっかりと生で見たことがないんです。だって、いつだって池田くんは、幸大くんの反対側にいたから。そこに池田くんがいることは分かっていても、しっかりとピントを合わせたことは、数えるくらいしかなかったんです。
 
知らないんです、池田くんのこと。かっこいい、かわいい、優しい、そんなことは誰だって知ってる。もちろんDVDで動く池田くんを見たことはある。でも、知らないんです。思い出を語れるほど、池田くんのこと、深く知らないんです。
 
そんな私が、池田くんの良いところに感謝して、あんなところが好きだったとか、こんなところが良いところだったとか、あの時あんなに頑張っていただとか、そんなこと言ってなんになるんだろう。池田担の方からしたら、今更なんなんだって思うと思うんです。私が池田担だったらそう感じると思う。
 
池田くんは、もういない。ジャニショの池田くんの写真を買いに行った時に、虚しさを感じた理由はこれです。
今更もっとこうしておけばよかったと考えても、池田くんはジャニーズ事務所にいない。池田くんの良いところを真正面から受け取ってこなかったのに、今更惜しむだなんて、申し訳なかった。どんな言葉も薄っぺらく感じて、発言することが怖くなりました。私の発する「ありがとう」も「がんばって」も、誰かを傷つけてしまう気がしました。そんなこと、今は言う資格がないな、と思ったんです。
 
 
9日の夜、滝沢歌舞伎の夢を見ました。殺陣のシーンで、向かってくる幸大くんやジュニアを次々と切り倒していくのだけれど、どうしても、池田くんがいたかどうか思い出せませんでした。夢でさえも、池田くんの殺陣をこの目で見ることはできないままでした。すごく悲しくて、目が覚めてぼろぼろ泣きました。もう、舞台を観に行っても、コンサートに行っても、池田くんのジャニーズとしてのパフォーマンスは、二度と見ることができないのです。
 
 
 
 
時間は今日の出来事に進みます。
11月7日。
気持ちの整理がつかないまま、嵐の名古屋公演に行ってきました。
正直なところ騒動があってからは、自担を応援するという行為にもちょっとした抵抗が生まれてしまって、名古屋になんか行きたくない!と思っていたのですが(幸大くんの扱いがどうなるのか怖かったのも正直あります)、行かなきゃ何も変わらないよね、と言い聞かせて行って参りました。
 
目に入ってきた初日のレポは、本当の事言うと私の見たくなかった世界でしかありませんでした。
一番恐れていた紹介の仕方。きっとどの形でも納得なんてしなかったんでしょうけど、でも池田くんがいなくて1人になってしまった幸大くんという現実を一番表す言葉でした。

レポを見た時は、入ったら泣くんだろうなぁ、と思っていました。悲しくて、悔しくて、嫌で、泣くんだろうなぁと。
でも、泣けなかった。

ステージにいた幸大くんは、良い意味で淡々と仕事をしていました。私にはそんな幸大くんからちょっとだけ物悲しさを感じましたが、きっとそれはこちら側の受け取り方次第なんでしょう。
幸大くんはちゃんとアイドルしてた。いつも通り。いつもと違ったのは、幸大くんから少し視線をずらしても、反対側を探してみても、池田くんがいないっていうこと。滝翼の衣装を着た演出は、きっと今までなら稲葉くんではなくて池田くんが青いファーのついた衣装を着ていたんだろうと想像してしまうこと。そしてその事実にぴったりとくっついて離れない、寂しさ。

2人組って、正直最初はあんまりしっくり来ていなかった。
幸大くんも池田くんも大好きだけど、グループとはちょっと違うし、いけこたそんなに仲良くないし。個人個人では大好きだけど、ユニットとしての”MAD”は、自分の中でそこまでかっちりハマるものではないと思ってた。
 
でも、全然違ったんです。大好きだったんです。
2人で力強く握ってから高く高く挙げる手とか、タイミングがぴったりになってきたお辞儀とか、全然趣味が合わなそうなファッションとか、毎回幸大くんが意味わからない感じになってそれを半笑いで見守る池田くんが映る見所チェックの映像とか。
名古屋で笑顔で踊る幸大くんの隣にいる池田くんが、全部想像できた。ピントが合わなかったはずの池田くんが、私の頭の中で踊ってた。そして、その全部が、もう戻ってこない。もう、この先ずっと、見ることはできない。その悲しさが全部ぶわーっとこみ上げてきて、嵐のペンライトの綺麗な演出を、ぼーっと見上げることしかできませんでした。
 
ちくしょー、大好きだったんだよ、”MAD”。ずっとずっと2人を見られると思ってたんだよ、バカヤロー!
 
終わりがあるって分かっていたはずだったのに、分かったつもりで全然わかっていなかった。
悔しくて、悲しくて、寂しくて、でも、それでも輝き続けていた幸大くんを見て、すごく嬉しかった。一緒に頑張っていこうねって思えた。今まで自分の中でぐるぐる回っていたぐっちゃぐちゃの感情が、「それでも幸大くんが好きだな」っていう、シンプルなものにまとまったのを感じました。
 
 
 
不思議なことに、あんなにも何もかも嫌でしょうがなかった、所謂「触るものみな傷つけるジャックナイフ状態」だった時も、池田くんに対して腹が立ったり、嫌だという感情を抱いたことは1度もありませんでした。全ての起因となった人なのに、そういう感情は一切湧いてこないのです。
 
今はただ、ただただ寂しい。
そして、新たな一歩を踏み出した池田くんが、ちょっとだけ羨ましい。
 
私は池田くんのことを深くは知らないけれど、いつも幸大くんから一歩下がって「はい」と頷いていた優しい池田くんが、先陣をきってジャニーズとしての人生を卒業することを決めたのなら、それはきっと大きくて、前を向いて歩ける人生の始まりなのでしょう。そう思いたい。どうか思わせて欲しい。

先日、天文台に行く機会がありました。
満点の星空の美しさに思わず涙したのですが(隣の姉夫婦は爆睡)、天の川を挟んで輝く一等星、アルタイルとベガの説明を聞きながら思ったのは、ああ、幸大くんと池田くんみたいだ、と。(オタクってすぐこういうことしたがる)
織姫と彦星だなんてうまく言ったものですが、実際に輝く2つの星は、近づくことも、遠ざかることもない。つかず、離れず、周りの星よりも強く輝き続ける2つの星は、私にはこれからは別々の道を歩み始める2人のように見えました。
 
ジャニーズとしてステージの上に立ち続ける幸大くんも、それを辞める決心をした池田くんも、きっとこれから同じように、お互い負けないくらいに、輝き続けるんだろうなと思ったら、黒くてどろどろとした寂しさが、溶けてなくなったような、そんな気がしました。
 

池田くん。
幸大くんは1人だけど、相変わらずアイドルっぷりに磨きをかけています。池田くんがいないのは悲しいけれど、私は幸大くんのこと、この先ちゃんと応援できそうです。
”MAD”は、池田優と松本幸大が守った最高のグループでした。2人でいた時にそれに気付けなくて本当にごめんなさい。2人はもしかしたらビジネスパートナーにすぎなかったかもしれないけれど、2人並んで輝く瞬間を見ることが出来て、私は幸せです。
これからは、池田くんの分まで幸大くんのアイドルっぷりを見守っていくので、池田くんも、どうかどうか、この先ずっと、これまでの人生よりももっと幸せな時間を過ごせますように。そしていつか、幸大くんと池田くんが、笑顔でお互いのサイコーに幸せな近況を話す日が来ることを、ずっと願っています。がんばれ。がんばれよ!!!

 
 
最後に
 
放心状態の私と飲んで元気をくれた山本担、
荒れに荒れた私の電話に付き合ってくれたお風呂上がりの岩本担、
全部全部嫌だふざけんな状態の私を理解してくれて一緒に怒ってくれた福士担、
私の情緒不安定な話と100回以上のため息にずっとずっと寄り添ってくれた渡辺担、
赤の他人の私にaskを通して励ましのメッセージをくれた方々、
 
本当にありがとうございました。まるで私が幸大くんになったかのような励まされっぷりで、本当に元気をもらいました。
 

1人きりになった幸大くん。これからまだいろいろと苦難はあるだろうし、その度にまたしょげたり愚痴をこぼすことがあるかと思いますが、今後とも何卒宜しくお願い致します。

おわり。