ジャニオタ舞台班にラスベガスのショー、O(オー)を1度は観劇してみてほしいはなし
友人とアメリカ旅行に行ってきました。
目的はあの有名なグランドキャニオン、アンテロープキャニオン、モニュメントバレーetc…だったのですが、滞在したラスベガスで観劇したシルクドソレイユのショー、O(オー)が一度はジャニオタに見てほしいそれすぎたので、感動を伝えつつステマしたいと思います。
もしかしたらジャニーさんはこの公演を見て今ある数々の舞台をつくったんじゃないのかな?(特にジャニワ)と思うくらいにはジャニーズの舞台の要素がありすぎて、とんちんかんなあの世界観が癖になっている人には本当におすすめの舞台です。たぶんジャニオタの友達と行くとめっちゃ楽しい。
(ばりっばりのネタバレをするので、これから見たいなと思っている人や見る予定がある人は読まないことをおすすめします。)
まず私は予備知識ほぼなし、ネタバレ一切見ず、の状態で挑みました。
一緒に観劇した2人はジャニオタではない友人です。
予約は事前にネットでするのですが、座席が選べます。素晴らしい。
英語アレルギーの友人に変わって私がチケットをとる係だったので、職権乱用、ジャニオタ精神を発揮して前から2列目の席を選択しました。
ちょっと後ろの方が見やすいよ、という口コミは見たのだけれど謎の前列だいすき精神には勝てなかった。自担にファンサされるわけではないのにね…(後述しますが結果的にこれはすごく良い選択でした)
これが予約時(約1ヶ月前)の席の埋まり具合。
色が付いているところが空席で、色によって金額が変わります。いい席(センターの前列ブロック)はほぼ席がありません。週に3回、しかも1日2回公演なのにものすごい人気が伺えます。
私がとったのは矢印の先の席でした。
席についてびっくりしたのが、ちょーーー見やすい!
大きな傾斜があるので前の人がいても全く気になりません。席に背中つけてくださいっていう注意をしなくて済みます。前にのりだされても全然へーき(パッと見た感じでは2階席だと見づらいかも)
そしてステージが前に少し飛び出している円の形状をしているため、センターでなくてもほぼ見切れません。
なにより劇場が綺麗すぎる。
特に天井の色合いが、ブルーとパープルとグリーンとレッドを混ぜたようなとても幻想的な色で、真ん中に螺旋状の謎のオブジェが備え付けられています。まるで海の中を連想させるような不思議な演出です。
あ、ジャニワならこの螺旋状のオブジェからケンティーか勝利くんあたりが吊り下がって降りてくるな、と連想させるかたち(察してください)。
「シルクドソレイユ オー」とかで検索すれば劇場の画像が出てくると思うんですけど、実物は比べ物にならないほど美しいです。写真に収められないのが残念でしょうがない。
美しい劇場に感動しつつ、がっつりネタバレを見たらしい友人2人に「最初、どんな感じで始まると思う?」とクイズを出されたので、「えー、座席で小競り合いが始まるけど実はそれが仕込みとか?」というテキトーなジャニワ発想で返します。友人に微妙な笑みで返される。ジャニオタでごめんな。
そんな会話をしていると2人のピエロが大きな浮き輪を持って登場。客席内をウロウロし始めます。動きがアメリカン。コミカル。
まだお客さんが出入りしている時間に出てくるので、ふつうに通路ですれ違うとき邪魔なのがじわじわきます。このやりとりを見るためには5分前には席についておきましょう。
狭い座席と座席の間を無理やり通って観客の膝の上でひと休みしたり(春松竹の康二おじいちゃんじゃん)、霧吹きで観客に水をかけたり、観客いじりをひとしきりした後、真ん中あたりに座っていたキャップを被った若い男性客の手を取り、無理やり通路(1階席の真ん中)に引っ張って連れて行きます。
笑いのこぼれる客席と、戸惑う帽子の男性。
するといつのまにか天井の螺旋状のオブジェが降りてきていて、オブジェに逆さにぶら下がった女性が手を差し出し、握っている赤い布をその男性に投げ落としました。慌ててキャッチする男性。
なにその布…!歌舞伎じゃん…!?
布をもらった男性は座席に戻ろうとするも、通路に登場した大勢のパフォーマーに連れられて、ステージ中央に連れて行かれます。
真ん中に立たされる男性。気まずそう。照れ笑いしてる。かわいい。
戸惑う男性の後ろの赤い幕の中から博士のような格好のおじいさんが出てきて、男性にそっと紙を渡します。照れながらも劇場の注意的なものを読む男性。
歌舞伎じゃん!歌舞伎の客いじりじゃん!!ということはこのおじいさんはすのーまんかな!!?
すると次の瞬間、おじいさんがスッと手を挙げると、男性がものすごい勢いで釣り上げられ、ステージの頭上に消えていきます。同時にぶわっと広がりながら開く赤い幕。現れる美しいステージ。
その時の私のきもち↓
ウワァーーーーー!やっぱあの人仕込みだったーーーー!!!てか仕込みの演技めっちゃうまーーーー!!!!自然過ぎて仕込みだと思わなかったーーーー!!!!!てかステージめっちゃ綺麗ーーーー!!!!!!!!なにこれーーーーー!!!!!!!!そしてジャニワ的発想で始まり方当てちゃったーーーー!!!!!!!いやそれよりステージ超キレイーーーーーー!!!!!!!!なにこれーーーー!!!!ゆめーーーー!!?!!!?
ごっちゃごちゃ。
本当にこの瞬間がなによりも鳥肌が立ちました。ステージがあるはずの場所にはプールがあって。いや、プールと表現するのが失礼なくらい、とてもきれいな大きな湖のような、今までに見たことのないステージでした。
水の中ではたくさんの人が泳いでいて、陸の部分では人がダンスをしていて、なんかよくわかんないけど馬に乗った人が吊り下げられてて上下していたりして(なぞ)、ほんっと理解できなくてたのしい。ちょーすき。わくわくする。
そしてプールの上では空中ブランコを使った女性ふたりのパフォーマンスが始まるのですが、信じられない体勢ばかりで、なんでそれで落ちないの?物理的におかしくない?とハラハラ。
世界観だけでなく、身体能力、サーカスとしての技術も半端ないです。
さきほどの仕込みの帽子の男性が出てきてプールの中に落ちていくのですが、その後その男性が主人公として夢の世界なのか死後の世界なのか、延々と続く不思議な世界を駆け巡っていくのがざっくりとしたストーリーです。
火だるまになる男性や、船を動かす海賊たちや、サーカス団や、シンクロナイズドスイミングに、結婚式やお葬式。たくさんの場面を夢のように駆け抜け、一緒にパフォーマンスする男性。いやあなたまさかの主人公だったんかい。
ショー自体の華やかさもさることながら、場面が変わるたびにステージの床が変化していくのが本当に圧巻。
あるときはプールに、あるときは地面に。素早く変化する舞台装置がめちゃめちゃすごくて、舞台装置だいすき芸人にとっては興奮するしかない瞬間です。どーなってんのあの装置。あの装置がついてる劇場つくろう?青山劇場改装しよう?
中でもわたしが一番楽しかったのは、プールにどんどん飛び込んでいくパフォーマンス。
たしか結婚式だったかな?お祝い事のようなたのしい雰囲気の中、大きなブランコのようなものを使って右からも左からも正面からも、たくさんのパフォーマーの男性が楽しそうに高く高くジャンプして、プールに飛び込んでいくんです。
表情もポーズも音楽もすごくハッピーで、ずーっと見てられるシーンでした。
たぶん自担のステフォこのシーンだったら一揆する。自担Gのメンバー全員のこのシーンのステフォ並べて写真撮る。
何より飛んでない人たちも細かいところでしっかりと演技をしているのがたのしい。
オーは終始そうだったのですが、ものすごいパフォーマンスをしている後ろの方で、いろんな演技をしている人がたくさんいます。
たぶん推しが何人かいたら絶対追うのムリ。○○くんじっとしてて!ってツイッターで初日にレポするやつ。
ラストの見せ場はステージのいっっちばん高いところからプールに飛び込む大迫力大ジャンプ。高いところって言っても台かなにかがあるわけではなく、照明とかがついているあの天井のセットの位置から飛び込むんです。
えーこれプールの深さどうなってんの!?
もし地面に落ちて叩きつけられたら…とこっちが悲鳴をあげてしまいます。
実は前列に入る醍醐味はここだと思っていて、このジャンプを下から見上げるのが本当に素晴らしい眺めです。ひやっひやするけど!でもこれは後ろから見たんじゃ全然迫力がないと思う!ぜひ10列以内で見てほしい!
最後カーテンコールの前に、オープニングで出てきた博士のようなおじいちゃんがグランドピアノを自転車のようにこいで登場します。ピアノの上には美女。
気づきました?
ジャニワとかで見るあれです。あのまじで謎なアレ。謎の動くグランドピアノと上半身だけの人が乗ってる謎のアレ。
おい絶対オーのここからインスパイアされただろ!!!?
出演者が全員揃い、ゆっくりと前へ出てくる。
最後にはあの主人公の男性が真ん中に出てきて、最初にかぶっていた帽子を掴んで笑顔でお辞儀をします。
やっと帽子を返してもらった(?)男性は、元の世界(座席)に帰るのかと思いきや、パフォーマーの1人に体を押され、もう一度後ろのプールに落とされます。
これはまだ夢はつづく…の意なのか、もう2度と現実の世界には帰れない、の意なのかはわかりませんが、そこでステージは幕を閉じるのです。
あーなにがすごかったのか言葉ではうまく表せない!でもずーっとすごかった!これがわたしと友人の感想でした。
ストーリーは深読みしようとすればいくらでもできそうな、深読み大好きオタクたちなら絶対に好きそうな不思議な世界がずっと続く感じなので、ぜひジャニオタにこのストーリーを考察していただきたいです(他人任せ)。
でもきっとストーリーなんてどうでもよくなるくらい、美しくて幻想的なステージに魅了されると思います。
日本でもやってほしいな、と思う反面、素晴らしいパフォーマンスが決まるたびに「ワーー!!」「フゥ〜〜!!!」と歓声が飛び交うこのアメリカ ラスベガスだからこそ得られる感動がたくさんあったので、やはりこの街で観るのが格別なのかもしれないなとも思いました。
感動したー!って思う度に周りが同じ反応だと、自分の感動が倍増してすごく泣きそうになるんです。歓声って大事。
ジャニオタにはもちろんだけど、舞台に出演しているジャニーズ、Jr.のみなさんにもぜひ観劇してもらいたいショーでした。
目立たない役でも、舞台の隅っこにいても、客席に水をかけたり、おどけた表情をしたり、全員が真剣に100%のちからで観客を楽しませようとしているシルクドソレイユのパフォーマーたちに、きっと胸を打たれるはず…何様って感じだけど…
チケットはとても高いのですが(事前ネット予約、2列目で1人21000円くらいでした)、絶対に満足できる内容だと思います。ぜひラスベガスに行く機会があったら、ホテルベラージオの劇場へ足を運んでみてください!というはなしでした!
※
ちなみにオーは毎日やっているわけではないのでスケジューリングには注意してください。
ラスベガスで一番辛いところが、カジノをやらない人にとって毎日いるにはあまりやることがなくてしんどい。わたしのようにグランドキャニオン(ホースシューベントとモニュメントバレーがおすすめ)や、ロサンゼルスに合わせて行くのがおすすめです。
ちなみに加工なしでこれだよ。おすすめ。
グランドキャニオン
モニュメントバレー